見た目が若い人は寿命も長い?

「あの人、若く見えるなあ」――ふだん何気なく感じる「見た目の年齢」。実はこの見た目の若さが、寿命や体の機能と関係しているという興味深い研究があります。

2009年に発表されたデンマークの研究をご紹介します。この研究では、70歳以上の双子1,826人を対象に、握力あくりょく検査(身体機能)や認知機能にんちきのうの検査を行うとともに、顔写真を撮影しました。

そしてこの写真を、3つのグループ(看護師・若い男性学生・高齢女性)に見せて、「この方は何歳に見えますか?」と尋ねました。判定する方たちは本当の年齢を知りませんので、写真だけで「見た目の年齢」を予測したことになります。その後、双子の方たちを7年間追跡して、寿命との関係を調べました。

鏡の前で笑顔になるシニア女性のイラスト

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結果は…

1)見た目の年齢が若いと判断された方は、その後の死亡率は低い、つまり寿命は長いことがわかりました。

見た目の年齢(若く見える・中間・老けて見える)別にみた死亡数のグラフ。どの年齢層でも若く見える人ほど死亡率が低い(Christensen K, et al. BMJ 2009 より作図)

2)見た目の年齢が若いと判断された方は、握力が強く、認知機能の検査結果も良好でした。つまり、見た目が若い方は、寿命が長いだけでなく、身体機能や認知機能も保たれていたのです。

見た目の年齢別にみた握力のグラフ。75歳以上では若く見える人ほど握力が高い(Christensen K, et al. BMJ 2009 より作図)

「若く見える」の感じ方は、みんな同じ

興味深いことに、看護師・若い男性学生・高齢女性という立場の異なる3つのグループがつけた「見た目の年齢」は、ほとんど同じでした。「あの人は若いなあ」という感じ方は、誰が見ても共通なのですね。

おわりに

見た目の若々しさは、これまでの生活習慣や健康状態を映す「鏡」なのかもしれません。次回は、「自分は若い!」と感じる気持ちと長生きの関係についてお話しします。

(執筆:安井医師)

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