更年期に知っておくこと ―健康寿命―
「元気で長生きしたい」。そう思ったときに手がかりになるのが「健康寿命」という考え方です。

健康寿命という言葉をご存知でしょうか。よく耳にする平均寿命とは「今生まれた赤ちゃんが何歳まで生きると見込まれるか」といった寿命の長さのことです。これに対して、健康寿命とは「健康上の問題がなく日常生活を送れる期間」、つまり自分で身の回りのことができ、介護や手助けが必要のない期間のことを言います。
縮めたいのは「差」のほう
皆さん「元気で長生きしたい」と願っていますね。そうすると、平均寿命と健康寿命との差、つまり日常生活に制限のある「健康ではない期間」をできるだけ短くすることが重要です。

厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」(第4回健康日本21(第三次)推進専門委員会 資料、2024年12月)を引用改変
図1のように平均寿命も健康寿命も延伸していますが、平均寿命と健康寿命との差は、2022年で男性8.5年、女性11.6年であり、図2のように以前から大きく変わっていません。

厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」(第4回健康日本21(第三次)推進専門委員会 資料、2024年12月)を引用改変
更年期は、見直すのにちょうどよい時期
この差を縮めるためにはどのようなことをしたらいいのでしょうか。日常生活の中で食事や運動習慣など今の自分の状態を振り返ってみましょう。更年期の時期は、ホルモンが変化し、さまざまな更年期症状がみられるときですが、同時に自分の体をみつめ直す大切な時期です。 健康寿命を伸ばすために少し考えてみませんか?
続けるためのひと工夫
背伸びをして無理なことをするのではなく、これならできるということから始めてみましょう。そして大事なことは続けることです。漫然と続けても途中で挫折してしまいます。例えばどのぐらい歩いたかなど記録をつけ、目標を作り、モチベーションを高めるようにしましょう。
おわりに
平均寿命と健康寿命の差は、この20年あまり縮まっていません。どうしたら縮められるのでしょうか。更年期は、そのことを考えるのにいい時期です。
次回は、同じ「更年期に知っておくこと」から、80歳で20本の歯を保つ「8020運動」のお話です。
(執筆:安井医師)
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