月経が早く終わった方へ ― それ、本当にラッキーですか?

早く月経が終わって楽になった…本当にそれでいい?

45 歳までに月経が来なくなり、「生理痛もなくなり楽になった!」と感じている方はいませんか?

確かに、月経がないこと自体は痛みや貧血の問題もなくなり体調が楽になったように思えるかもしれません。更年期症状も特に強くなければ、何もせずに過ごしている方も多いでしょう。

日本人の平均閉経年齢は 51〜52 歳

でもちょっと待ってください。日本人女性の平均的な閉経年齢は 51〜52 歳です。

つまり、45 歳で月経が終わったということは、平均より 6〜7 年も早く女性ホルモンがなくなったということになります。

女性ホルモンの役割とその喪失が意味するもの

女性ホルモン(エストロゲン)は、単に月経と関連したホルモンではありません。

骨の強さを保ち、血管のしなやかさを守り、脂質の代謝を調整して、女性の体をさまざまな面で守ってくれている“大切なホルモン”なのです。

これが早く減ってしまうことで、以下のような変化が起こりやすくなります。

5 年後、10 年後に起こるかもしれない変化

  • 骨がもろくなる(骨粗しょう症)
  • 血管が硬くなって血圧が上がる(動脈硬化)
  • 悪玉コレステロールが増える(脂質異常)

エストロゲンの減少は、更年期症状の出現や、肌の潤いがなくなる・髪の質が変わる・脱毛しやすくなるといった見た目の変化だけでなく、将来的な健康リスクにもつながる可能性があります。

今は元気でも、未来のために相談を

「今は特に不調もないから大丈夫」と思っていても、5 年後、10 年後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために。

女性ホルモンの急激な減少にともなう変化は、予防や対策が可能な場合も多いのです。月経が早く終わった方も、一度婦人科でご相談ください。あなたの未来を守る第一歩になります。

(執筆:安井医師)

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