更年期症状、治療するかどうかの目安は?

患者さん

最近、更年期症状だと言われたんですけど、これって治療した方がいいんでしょうか…?

安井医師

よく聞かれる質問です。実は「更年期症状」と一口に言っても、症状の種類や程度は人それぞれなんです。たとえば、ほてりだけが少しある人もいれば、いくつもの症状が強く出ている人もいます。

患者さん

私はなんとなくだるかったり、夜も寝つきが悪かったり…。でも、我慢できなくはないかなって。

安井医師

その“我慢できるかどうか”が、ひとつの目安になります。日常生活に支障がでているかどうかをしっかり見てほしいんです。たとえば仕事を休みがちになったり、無理して出勤しても仕事の効率がすごく悪くなっていたり。あるいは、家事をこなすのがつらくなっていたり、以前のように動けなくなっていると感じることも。そんなときは、治療を考えたほうがいいですね。

患者さん

なるほど…少し頑張りすぎてるのかもしれません。

安井医師

ご自身の身体と向き合うのは大切です。「更年期障害」というのは、まさに症状によって生活が大きく影響を受けている状態のこと。そうなる前に、ぜひ気軽に相談してくださいね。

まとめ

更年期症状は人によって感じ方も影響の出方もさまざまです。大切なのは、「日常生活に支障がでているか」という視点。気になる症状が続くときは、我慢せずに早めに医師に相談しましょう。

(執筆:安井医師)

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