ほてりは我慢して乗り切っても大丈夫?
前回、「ほてりやのぼせくらい、我慢していればそのうち消えるのでは?」という声を紹介しました。
たしかに、一時的なものであれば少し様子を見るという選択もあります。
でも、実際にほてりを経験された方の中には、「思っていたよりもつらかった」という声も多くあります。
我慢の先に起きていること
実は、ほてりが原因で夜中に何度も目が覚めてしまう方がいます。
結果、睡眠の質が下がり、朝起きても疲れが残るようになり、気分までどんよりしてしまう…。こういった悪循環が続くことがあるのです。

それは「ドミノ倒し」のように
ほてり → 夜中に起きる → 睡眠不足 → 疲れやすい → 憂うつ…
まるでドミノ倒しのように、身体と心に影響が広がってしまうこともあります。

「我慢」より「相談」でスッキリを
我慢することが必ずしも良いとは限りません。
「ほてりぐらいで病院に行くなんて大げさかな…」と思わず、症状がつらいと感じたら、早めに医師に相談してみましょう。
実際に、「相談してよかった」「もっと早く相談すればよかった」と感じる方も多くいらっしゃいます。
適切な治療や生活のアドバイスによって、思った以上に楽になることもありますよ。

次回は、「ほてりを放置しておくとどうなる?」――ほてりが身体に及ぼす影響について、わかりやすくお話しします。
(執筆:安井医師)
※本コラムの著作権は、執筆者またはその所属団体に帰属します。無断での転載・複製・再配布・引用はご遠慮ください。内容の二次利用をご希望の方、またご意見・ご感想がございましたら、[こちらのフォーム]よりお知らせください。
※すべてのご意見に個別対応やコラムでの反映をお約束するものではありませんが、今後の運営の参考にさせていただきます。