ちょっとした小話 — 日本人はほてりやのぼせが少ない?
欧米と比べると頻度が低いと言われています
更年期症状のひとつである「ほてり」や「のぼせ」は、日本人やアジアの女性では、欧米の女性に比べて頻度が低いと報告されています。
昔から指摘されている特徴のひとつです。
理由の1つに食文化が関係している可能性が考えられています
はっきりとした原因がすべて分かっているわけではありませんが、食文化の違いも関係しているのではないか、と考えられています。
日本やアジアでは古くから、
- 豆腐
- 味噌
- 納豆
といった大豆食品を日常的に取り入れてきました。

大豆イソフラボンとの関係
大豆には、エストロゲンに似た働きを持つ「大豆イソフラボン」が含まれます。
この成分を食習慣として摂る機会が多いことが、ほてり・のぼせの頻度の違いに影響している可能性があるかもしれません。
もちろん、個人差がありますので、「大豆を食べていれば症状が出ない」という意味ではありませんが、食文化と体の反応に関係があるかもしれないという視点は興味深いところです。
(執筆:安井医師)
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