エクオールには効果がありますか?(パート2)

前回の続きです。

2014年から「エクオール」を含んだサプリメントが利用できるようになりました。体内でエクオールを作れないタイプの方にはもちろん、「作れるタイプだけど、ふだん大豆製品をあまり食べられていない」という方にも非常におすすめです。

では、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか?

手指の痛みを気にする女性のイラスト

1. 更年期症状(ホットフラッシュ・首や肩こり)の改善

エクオールを作れない更年期女性を対象とした研究によると、エクオールを摂取したグループは、偽薬を摂取したグループ(プラセボ群)と比べて、12週間後に「ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり)の回数」が明確に減少し、「首や肩こりの程度」にも改善効果が認められました。

2. 手指の痛みや腫れの和らげ

更年期には、手指の不調(こわばりや痛み)を訴える女性が多くいらっしゃいます。これは女性ホルモン(エストロゲン)の低下と関節痛が深く関係していることが考えられています。

実は、関節を包む組織(関節包・腱鞘・靭帯などの滑膜:かつまく)には、「エストロゲン受容体β(女性ホルモンを受け取る鍵穴のようなもの)」が多く存在しています。そのため、エストロゲンが減ると関節の組織に腫れが生じ、ばね指やヘバーデン結節・ブシャール結節(指の関節が変形して痛む病気)が引き起こされやすくなります。

エクオールの摂取により、こうした手指の変形性関節症の痛みや腫れが改善したという報告もあります。そのため、ホルモン補充療法(HRT)が受けられない方にとっても、エクオールは大切な選択肢となります。

3. 骨密度やコレステロールへの効果

エクオールには更年期症状だけでなく、「骨密度低下の抑制(骨粗しょう症予防)」や、「LDL(悪玉)コレステロールの減少」といった健康維持・生活習慣病予防に対する効果も報告されています。

大豆食品から腸内細菌がエクオールを作り、エストロゲン受容体に結合して働くまでを描いたマンガ

おわりに

エクオールの種類によっても、効果の出方に差がみられる可能性があります。「試してみようかな」「自分に合うのかな」と気になっている方は、ぜひ一度担当医に相談しましょう。

(執筆:安井医師)

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