漢方薬は安全ですか?
「漢方薬は自然のものだから、副作用がなくて安心」——そう思っていませんか?
診察室でもよく聞かれる質問です。たしかに漢方薬は、体質や症状に合わせて幅広く使われている身近なお薬です。でも実は、漢方薬にも副作用があります。

漢方薬にも副作用があります
漢方薬の副作用には、飲み始めてから比較的短い期間でみられる場合もありますし、長期間内服を続けているうちにみられる場合もあります。「ずっと飲んでいて何ともないから大丈夫」とは言い切れないのが、漢方薬の注意したいところです。
知っておきたい代表的な副作用
代表的なものをいくつかご紹介します。漢方薬に含まれる生薬の種類によってでてくる副作用も異なりますので、詳細は担当の先生に相談してみてください。
- 肝機能障害:自覚症状がないまま、血液検査ではじめて見つかることもあります。だるさや食欲の低下がサインになることもあります。
- 偽アルドステロン症(ぎアルドステロンしょう):血圧が高くなったり、体がだるくなったり、むくみが出たりします。
- 間質性肺炎(かんしつせいはいえん):咳、息切れ、発熱などの症状が出ます。
- 腸間膜静脈硬化症(ちょうかんまくじょうみゃくこうかしょう):長く内服を続けている方にみられることがあり、腹痛、下痢、嘔吐などの症状が出ます。
このほか、お薬によっては下痢をきたすものもあります。
「おかしいな」と思ったら
漢方薬を飲み始めてから、「なんだか体の調子がおかしいな」と感じることがあれば、遠慮なく担当医に相談してください。きちんと確認しながら使えば、漢方薬は心強い味方になってくれます。
(執筆:安井医師)
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