閉経関連尿路性器症候群(GSM)について
「GSM」という言葉をご存じですか?
「閉経関連尿路性器症候群(Genitourinary syndrome of menopause: GSM)」という言葉を聞かれたことはありますか?おそらく、ほとんどの方が「なにそれ?」と思われることでしょう。

このGSMは、女性ホルモンであるエストロゲンの欠乏が原因となって起こる、泌尿器や性器に関する閉経後のさまざまな不快な症状を幅広く網羅する概念です。
具体的には、以下のような症状が挙げられます。
- 外陰や腟の症状: 乾燥感や灼熱感(熱くなる感じ)
- 尿トラブル: 膀胱炎などの尿路感染症を繰り返す、尿意が我慢できず度々トイレに行きたくなる(尿意切迫感)
- 性交時の悩み: 性交痛による性交障害
海外で定着していた概念が、ようやく日本へ
こうした悩みは、海外では以前から広く認識されていました。海外の女性は、デリケートゾーンの症状や尿トラブル、性交時の痛みについても、婦人科医へ積極的に相談するのが一般的です。
一方、日本ではなかなか口に出しにくい症状ということもあり、最近になってようやくGSMという概念が確立されるようになりました。
「言い出しにくい」お悩みをお持ちの方へ
外来の場であっても、こうした症状はなかなか言い出しにくいものだと思います。
もし「困っているけれど、うまく伝えられない」と感じている場合は、無理に初診で話そうとしなくても大丈夫です。
何度か通院して治療を受けていく中で、担当の先生との話に慣れてきた頃に、さりげなく相談してみてはいかがでしょうか。
自分一人で抱え込まず、これからは「治療できる症状」として、私たちと一緒に考えていきましょう。
(執筆:安井医師)
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