51 歳です。ほてりや発汗が続いて困っています。更年期症状だと言われましたが、いったいいつまで続くのでしょうか?
ひどい更年期症状は放置しないで
これまでもお伝えしてきましたが、ひどい更年期症状は、ほったらかしにしておかない方がいいということを、改めてお伝えします。日常生活に支障をきたすほどのつらさを感じているなら、我慢せずに医師に相談してください。
では、そのつらい症状は、いったいいつまで続くものなのでしょうか?
更年期のトンネルはどれくらい?
海外の研究によると、ほてりやのぼせといった更年期症状は、中央値で 7.4 年続くと報告されています。つまり、約半分の方はこれくらいの期間続くということです。
日本人の場合はやや短く、約 5 年とされていますが、それでも決して短いとは言えません。

人によって違う、その理由
症状の長さには個人差があります。
- 若い年齢で更年期症状が出た方
- 強いストレスを感じている方
- 最初にほてりが出たときに、気分の落ち込みや不安感もあった方
このような条件に当てはまる場合、症状が長引きやすいとされています。
さらに、家庭や仕事などの生活環境の変化——たとえば家族の介護が始まったり、職場で昇進するなど——も症状の感じ方や症状の持続に影響することがあります。
我慢せず、早めの相談を
つらいと感じたら、「更年期だから仕方ない」と思わず、早い段階で医師に相談することをお勧めします。治療方法はひとつではなく、その方のライフスタイルや症状に合わせた対策が可能です。

(執筆:安井医師)
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